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Quiet エディタ


"quiet editor" は、verbose エディタよりも、ずっと強力で、柔軟性に富んだUnix式のエディタです。このエディタは HCR の "ned" ですが、"ed" や "ex" と似ています。

quietエディタのコマンドは、すべて以下の書式で書きます。

書式:

[アドレス] コマンド [パラメータ]

アドレスは、行番号、番号の範囲、現在行を示す記号"."(ピリオド)、最終行を示す記号"$"などで指定します。アドレスは通常、省略が可能で、その場合は"."(現在行)が指定されたのと同じ扱いになります。
(省略時に使われる値をデフォルトと言います)
番号の前に"+"や"-"を使うと、現在行からの相対位置を指定できます。

コマンドはすべて1文字です。

パラメータは、コマンドによって異なります。文字列検索のパラメータには正規表現 (regular expressions) を使うことができます。

以下にコマンドの一部を紹介します(カッコ内は、アドレス。特に指定のないアドレスのデフォルトは現在行(".")です)。
------------------------------

(行)a
<文章>              指定した行の後に<文章>を追加します。
.                  先頭に"."を書いただけの行を入力するまで、
                    文章を何行も追加できます。

(開始行,終了行)c
<文章>              行で指定された範囲のテキストを<文章>で置き換えます。
.                  <文章>の入力は、先頭に"."を書いただけの行を入力する
                    まで続きます。

(開始行,終了行)d
                    現在行または指定範囲の行を削除します。

(行)i
<文章>              <文章>を現在行(または指定行)の前に挿入します。
.          <文章>の入力は、先頭に"."を書いただけの行を入力する
                    まで続きます。

(開始行,終了行)p
                    現在行、または指定された行を表示します。"p"コマンドは、
          コマンドの実行結果を表示させるために、他のコマンドと組
          み合わせて使うこともあります。(たとえば、"dp"や、
          "s/abc/xyz/p"など。)

q                   編集を中止、または終了します。"q"だけでは内容は更新さ
          れません。

(開始行,終了行)s[n]/文字列1/文字列2/
                    行で指定した範囲のうち、[n]回目にでてきた"文字列1"を
                    "文字列2"に置き替えます。"文字列1"に一致する文字列を
                    すべて置き替えるには、"g"(global)を付け加えます。
                    [n]を指定しない場合は、n=1がデフォルトになります。
                    <文字列1>では、"^"は行の始めを意味し、"$"は行の終わりを
                    意味します。"."は何らかの1文字を意味します。

(1,$)w              指定された行(指定しない時には全体)を、現在編集中の
                    ファイルに書き込みます。

($)=                指定された行の行番号を表示します。指定しないと最後の行
          番号を表示します。現在行の行番号を知るには、".="と入力
          します。

(1,$)g/文字列/<コマンド>
                   「文字列」を含む各行で<コマンド>を実行します。


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